「ワァﾞ〜、トシﾞアキﾞクﾞンﾞカワﾞイイﾞナﾞァ。」
「おまえも嫁に行ったらこんな可愛い赤ちゃんも産めるって。」
「エﾞッ…オッ、オﾞ兄チャﾞンﾞタラﾞ！イﾞヤﾞ〜ンﾞモウ☆」
「少ないですけどこれ…お祝いです。」　
「あ、なんか悪いなぁ。ていうか照れ隠しでグロ妹が右半身に喰らい付いてるぞ。」
「いつもの事ですから大丈夫でうわぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!」
「ヤﾞッパリﾞ中華モﾞイﾞイケドオﾞ兄チャﾞンガ一番ダネﾞ！」
そんな中アダムがこっそり「」に近づき、ひそひそと「」に話しかける。
「…（ね、しーぽんと餃子姫は来てないよね。）」「…（すみません…手遅れです。）」
「え？」
「すみませ〜ん、コレ５人分追加してください！」「炒飯３人分おかわり！」
しーぽんと餃子姫が脅威のスピードで料理を食べ、すでに空の大皿が積まれていた。
「…ハハ、いくらかツケになりそうだね。」

「…ハハ、いくらかツケになりそうだね。」
「いくらかまけときますよ旦那、ホイ黄金炒飯。」
「いいのかい?君のバスターだってフローレンとの戦いで…。」
「上層部には上手く報告しておいたんで修理は軍のほうですよ。ま、ルッピョロさんの
口添えによるところが大きかったんですがね。」

「としあきの様子はどう？」
「周りの様子に興味津々みたいです。」
「この町といい町民といい“濃い”からなぁ…。ま、どう育つか楽しみだね。」
「…「」さんの悪い所が感染しないように注意しないといけませんね。」
「うっ…!とっ、とりあえず二次会だぁ！」

「」宅
「みんなぁ〜飲んでるゥ〜？アハハハハ！…痔悪化君も飲みなさーい、ホラホラホラ！」
「アダムの旦那ぁ！それスピタリスですよぉ！？ちょ…勘弁しt…ｳﾎﾞﾊﾞｧ!!!!」
二次会は「」家で行われている。宴もたけなわ、今度はお酒が入ったものになった。
「フォルテさぁ〜ん、この飲み物飲むと体がフワフワしますよぉ。」
「バカ！ミルフィーユの奴カクテルとジュース間違えて飲みやがって！」
「子龍…の　ま　な　い　か　」
「おはおはおはオハヨウウゴザイマス！趙雲子龍どえーす！！」
「すっかり出来上がってやがるナー…。」
「私でよければお付き合いしましょうか？」「お、95ちゃんって酒大丈夫だったか？」
「えぇ、多少なら大丈夫ですよ。」「何だか悪いナー。」
「めどいさん、としあきは？」
「二階でぐっすり寝てます。私も付き合いますけどもしものためにお酒は避けます。」
「ありがと、無理しなくていいから寝たくなったら寝ていいよ。…そういえばスパイディーと陛下のジジイは？」

「」の家の屋根。紙コップを持ったスパイダーマンが一人夜風に当たっている。夜風とはいえ春先の風は温かい。
「スパイダーマン、こんなところにおったか。」
陛下が屋根に上がりスパイダーマンの隣に座る。
「意外な人物の登場！？スパイダーマン！」
「屋根には誰も登らんじゃろ、折角なんだから覆面外して話さんか。わが友、いや…
“双葉利明”殿とでも呼べばいいかの？」
「…そうだな。」
スパイダーマンが覆面を外すと「」を少し老けさせた感じの顔が表れた。
「おぬしもとうとう“お爺ちゃん”と呼ばれるところまで来たとは以外じゃったのう。」
「そういう陛下はどうなんだ？２番たんだって器量のある可愛い女の子じゃないか。」
「うむぅ…あやつはどうにもお堅い性分らしくての、浮いた話が一つも無いんじゃ。」
「ハッハッハ、俺の子にも出来たんだ。じきに出来るさ。」「だといいがのう…。」
「そういえば利明。お前さん…いつまでその格好でいるつもりじゃ？孫も出来たし、ここは一家団欒でも…。」

「だが…いまの俺には「」に合わせる顔が無い。」
「どうして？」
「一つは若い「」を捨てた事とめどいの事がある。」
「ほう？」
スパイダーマン、いや、利明も酔っているのか次第に饒舌になる。
「15回転を執筆したしばらく後に私の妻が先立ってな、その後に別の女性と付き合っていたのだが
次第に「」との家庭が煩わしくなった。その人と1秒でも多く過ごしたかったんだろうね。
だんだん雪さんの視線が痛くて居るに居られなくなって、その女性が私との子を身ごもったのを機に蒸発したよ。
結局、町を出る勇気は無かったから名前と姿を変えて「」の家の近所に住んでいたがね。」
「とすると、そのもう一人の女性との子が…。」
「あぁ、めどいだ。その女性もめどいを生んでしばらくした後に亡くなった。それからは男手一つで育てたが、
運の悪い事にめどいは「」を近所のお兄ちゃんとして慕いはじめた。
このままではまずいと思って隣の治作柄町（じさくえまち）に夜逃げ同前で引っ越して新しく生活を始めた。
十数年の月日が経ってもう言い出さないだろうと思っていた矢先、めどいが家を出て行った。

“「」に会う”という書置きを残して。そして1年半位前に二人は結婚した。
互いに腹違いの兄妹と知らないで、だ。」
「まぁ…たしかにノコノコ出て行って“君達夫婦は私の実の息子と娘です”なんて言えんからのう。」
「そしてもう一つは…。」「4年前の事件じゃな。」
「あれは完全に私の独断だった。当時の町も酷かったが何より「」はめどいの事を、
めどいには「」の事を忘れて欲しかった。
互いの事さえ忘れれば二人は出会っても惹かれあうことは無いだろうと思っていたからな。
結果としてはほぼ成功だった。「」は昔のめどいの記憶と私に関する大体の記憶、めどいは昔の
「」の記憶が消えた。」
「“ほぼ”と言う事は…。」「そうだ、不完全な部分がひずみとなって町の住民を巻き込み
私の名前と自分の名前を記憶から消してしまったのさ。しかも、11〜13区画の時を止めるという
おまけ付きでだ。
気付いた時には私は後悔した。自分の為にこんな被害を出してしまって良かったのかと。

その時から気力も無くなり、死人のような日々が続いた。ある日、家にいた蜘蛛に偶然噛まれ
その日の夜に高熱にうなされた。
なんとか次の日起きてみると私の肉体が若返り手首から糸を出す等、突然超人的な力を手に入れたよ。
しばらく考えて私はこう考えた“この力で町の人を支える”のだと。
しかし記憶を消しているとはいえ虹裏町には戻りづらい。そんな時偶然めどいがこのスーツを
贈ってくれてね。で、今は「」の家に正体を隠し居候しているという事さ。
俺は…これでいいと思う。「」やめどいに真実を話しても辛い目に会わせるだけかもしれないし、
何より町全体に多大な被害を出してのこのこ顔なんか出せないよ。」
「ふむぅ…そういう事だったとはのう…。」
「…最低だろ、俺は。いつも後手後手で嫌な事避けて、しまいにゃ自分の問題に町全部巻きこんでよぅ…。
なぁ、俺って最低だろう！何か言ってくれよ！」
利明が咽び泣きながら陛下に掴みかかる。が、陛下は何もしない。
「利明…何でも背負うのはお主の悪い癖じゃな。一組の男女が互いに惹かれあい恋愛をして結婚、
そして子供を作った…何にも、問題なんかありゃせんよ。」

「陛下…？」「せっかくの宴じゃ、呑むとするか。」
陛下が一升瓶を利明の前に置く。
「…あぁ、今夜は呑むか。」
こうして虹裏町の夜は更けていった…。

翌日
「…ブエックシ！スパイダーマン！」
「なんで陛下と一緒に屋根で寝てるんだよスパイディー、春先とはいえ風邪引くぞ。」
「男の熱い友情！スパイダーマン！」「ハイハイ、分かったよ。」
「スパイダーマンさん、あんまり無理して病気になるとめどいです。自重してください。」
「…了解！スパイダーマン！」
双葉利明、いや、スパイダーマンの奇妙な同居生活はまだ始まったばかりである。（終）

としあきの生まれた日の後日談話です。
めどいと「」の関係とか色々こちらのオリジナルが入っているので
ご容赦ください。

今日もお疲れ様！読み応えあったよ。
記者｢｣もあんまり無理するなよー。

乙です。この文才の無駄使いが素晴らしい

スレ「」ーーお前超カッコいいぜーー！！
最高だーくやしいが俺はアンタに憧れたーー！！

記者「」GJ！
しかし俺は準備したスクリプトのスジを治さねば…
それでも記者「」GJ！　

お疲れ様！！感動した！！

これで終わりか･･･
産まれるだけであの大騒ぎで近親相姦･･･
とし坊は業の深い子なのね

スレ「」の文才には嫉妬すら覚えるぜ！！
利明･･･ていうか名前なくなったの貴様のせいかよ！スパイダーマン！

じつは重要人物！
スパイダーマン！

しかしまぁ面白かった
才能ってあるよなぁ

おつー。利明と陛下のやりとりがメチャクチャかっこよかった
文才あるよな

あれれおかしいな。モニターがぼやけてるぞ？(つД｀)

長編お疲れ
陛下とスパイディ渋いよ…

>利明･･･

漢字吐きちらかした。　ＧＪ

爺の対談燃え！イッツバーニング！！
記者「」お疲れ様。相変わらず燃える文章を書きなさる

ああ、どうしても神父とウェザーが浮かぶ
とし…いやスパイディー、罪な男よ