虹裏探訪記・第三十五回「としあきの産まれた日(6)」
陣痛室にはいった「」、そこにはベットに横たわるめどいさんの姿があった。
「…「」…さん。」
「」の姿を認めためどいさんが安心したように笑う。
「うぉ?よぅ〜やっと来たか「」。」
「ノートン先生、様子はどうなんです?」
「」がノートン先生にめどいさんの様子を聞く。
「今のとこ問題は無ぇ。まぁそろそろ分娩室入りだろうな。」
「そうですか…ありがとうございます。」
「まだ俺ぁ何もしてねぇよ。それよりお前さん、嫁さんが分娩室に入るまで付き添ってやんな。」
「…はい。」
「俺ぁちょっくらションベンしに行ってくらぁ。何かあったらぁナースコールでも押しとくんだな。」
そう言ってノートン先生は部屋から出て行き、陣痛室は二人きりになった。
「…「」さん。」
「お、遅れちゃってごめん。富山島から出た後色々あってさ…。」
「いちいち言い訳するのめどいです。」
「…そうだよな。やっぱ俺、大事なときにも遅れる駄目人間だよな…。」
「でも…ちゃんとこうして来てくれました。「」さんは駄目人間なんかじゃありません。
私の好きな人は、駄目人間なんかじゃないです。」
「」の言うことを否定するかのようにめどいが話す。
「めどいさん…。そうだ、これ。(ギュッ)」
「」がめどいの手に何かを握らせた。
「何ですか、これ?」
「安産祈願のお守り。ちっちゃいオッサンが富山島のお守りは効果あるから買っておいて損は無いって言ってたからさ。
丈夫な子供、産まれるとといいね。」
「…ありがとうです。丈夫な子供…きっと産んでみせます。」
「うん。」
「っかぁ〜っ、甘々だねぇ。」
「一時はどうなることかと思いましたが…雪は安心しました。」
「うん、ラブラブだよね2kちゃん。」
「…盗み聞きはあまり良くないと思う。」
「…お腹すいた。」
「」とめどいの会話をドア越しに盗み聞きするノートン先生、雪さん、me、2k、xp。
「先生、ドア越しに居るのは分かってます。」
「やっぱぁ…気づいてたか?」
「5人もいればよく分かります。」
部屋の扉からノートン先生を筆頭に盗み聞きしていた5人が出てくる。
「み、みんな…!?」
「すみません「」さん!…雪はちょっとノートン先生に誘われただけで…あの、決して二人きりの会話が気になったわけではなくですね!その…。」
乙、しかしなにもこんなギリギリの時間にやらんでも
光速で流されるぞw
「「」兄ちゃんラブラブじゃん。ヒューヒュー。」
「ちょっとmeったら…んもう!ごめんなさい「」さん。」
「ラブラブって何?食べもの?」
あたふたしている雪さんをよそに囃し立てるmeを2kが抑え、いまいち言葉の意味が分からないxpは
首を傾げている。
「…っ!?…先生。」
「んぉ?どうした?」
「破水…したみたいです。」
「とうとう来たか…よぅし、分娩室に行くぞぉ!準備だ!」
ノートン先生が準備をするために部屋を出る。
「めどいさん…頑張れよ!」
「「」さんとの子なら…産むのめどくないです。」
しばらくした後、めどいさんは分娩室へと運ばれていった。
「はぁ…大丈夫だよな。」
待合室のベンチに腰掛ける「」。
「大丈夫です、「」さんが居てくれるんですもの。」
「雪さん、何処行くの?」
「病院の前にいる方のお手伝いでもしてきます。」
「うん、俺はここに居る事しか出来ないけれど…雪さん、頑張って。」
「ハイ!」

虹裏町・沿道沿いの道
「ぬぅん!」
「ハァァァァッ!」
アナザーアギトのアサルトキックとカイザのゴルドスマッシュのダブルキックがモッコスにヒットする。
「ギャァァァァッ!!!!…コノ…ワタシガ…キエ…ル…エピソード…V…ガデタ…アカツキニハ…フタタビッ…!!」
ふたりのダブルキックがクリーンヒットしたモッコスが崩壊する。
「蔵女ちゃん!今!」
「うむ!」
沙耶の肉の触手で絡めとったモッコスに蔵女の爪が刺さりモッコスが赤い雪に変わる。
「痔悪化、狙え!」
「了解!」
ヒギョパムのマシンガンで足止めしたフローレンをバスターの超高インパルス狙撃ライフルが貫く。
「もう一押し!」
「いっちゃいますよぉ〜っ!」
更にハッピートリガーとラッキースターの一斉射撃がフローレンに致命傷を与え、フローレンが倒れた。
「痔悪化、機体の方はどうだ?」
「種の最終回くらいヒドイっすよ。そういうルッピョロさんはどうなんすか?」
「マシンガンの持ち手が奴に持っていかれなかったのは幸運だったな。」
「どうやら、全部片付いたみたいだね。」
「「」…全く手間のかかる奴だ。」
全員、激戦を終え満身創痍の状態だ。だが、倒れていたはずのフローレンが起き上がりバスターに狙いをつける。
「しまっ…!」
バスターが回避行動に入るが間に合わない。バスターがやられそうになった丁度その時、
フローレンが何かの力によって吹っ飛んだ。
「皆さん!」
「2番さん…、それにアダムの旦那!」
「ま、ギリギリセーフって所だね。」
バスターの足元にはアダムの車が停まっており、助手席には2番たんの姿が見える。
「これで最後みたいですね。皆さん、病院へ行きましょう!」
虹裏町・繁華街
「全員の確保を確認…何人やられた!?」
「1/4程やられました、思ったよりやる。」
きりこ率いるハローワーク隊が操られていたNEET達を全員確保する。
「職業訓練校にブチ込め!NEET共の引き篭もりを1秒たりとも許すな!
 …私は病院へ向かう。事後処理は頼むぞ。」
「ハッ!」
職員達に任せ、きりこは病院へと足を運ぶ。

虹裏町・にじうら病院前
「ニコラエフのケツも思ったほど歯ごたえが無いな。」
ニコラエフの体を阿部の十節根が貫く。
「これで…トドメですね!」
最後の一体になったニコラエフを子龍の槍が真っ二つにする。
「危いちゃん大丈夫わはー?」
「私には問題ありません。まさか自転車の特殊超硬タイヤがニコラエフにパンクさせられるとは…
コンビニに対する認識を改める必要がありますね。」
「しかし…雪さんよく気付きましたね、ニコラエフが空間跳躍を用いて増援を送っていたなんて。」
「女の勘という奴ですよ、愛美さん。」
隠れて様子を伺っていたニコラエフが飛びかかってくるが雪さんにあっさり撃ち抜かれる。
「今ので最後みたいですね…病院へ戻りましょうか!」

虹裏町・裏山
「ムスカよ…もうやめんか?」
「まだだ…まだ!」
ヘイカリオンのネナサー・インパクトで半数以上のサブレが瞬時に消滅した挙句、残ったサブレも
レオパルドンとヘイカリオンの手によってじわじわと数を減らされていた。
「何故だ…陛下!貴方も事件のことに関しては薄々勘付いてるはずだ!
 我々はあの名前を使って過去の忌まわしい記憶を呼び覚ます事は断じて…。」
「ムスカよ、確かにお主の言う事も一理ある。しかしのぅ、お主は過去に囚われ過ぎてはおらんか?
産まれてくる子供には過去も何も無い、あるのはこれからの未来だけじゃ。
お主のつまらんしがらみに囚われて皆が苦しめられる方がよっぽど忌まわしいわい。」
「くっ、くそぉぉぉぉぉぉ!!!!」
最後の力を振り絞り全てのサブレがヘイカリオンに突貫する。
「無駄じゃ。…ヘイカードソード、眠りの太刀!」
突貫空しくムスカのサブレを残して全て切り捨てられた。
「ならばコンビニのシステムを…何、どうしたサブレ!動け、動かんかぁ!…貴様、何をしたぁ!」
「今頃コンビニに潜入したねないことムンクがシステムを停止させておる頃だろう。お主の負けじゃ。」
「…もはや私は限界だ。これで!」
ムスカが拳銃を取り出し胸に当てる。が、瞬時に陛下の衝撃波によって拳銃だけ吹き飛ばされた。
「つまらん事で死ぬもんではない。「」の子供が、そしてこの町がこれからどうなっていくのか、
我々で見守ってやろうじゃないか。」
「クッ、ハッ、ハハハハハハハ!負け!私の負けだよ陛下殿!ならば…私も見守ってみようじゃないか、
この町のこれからを、「」の子のこれからを!」
「ホッホッホ、その意気じゃよ。さて…すっかり日が暮れたわい、我々も病院へと行くかね。」

にじうら病院・分娩室前
「…まだか。まだ産まれないのか?」
落ち着かなくそわそわしている様子の「」。OS3姉妹は疲れたのか3人とも「」に寄りかかって寝ていた。
「ここは男らしくビシッと待ってるべきだな。それとも…俺とハッテンするかい?」
「お断りです。」
「「」さんの子供…無職の血を引いているのであればチェックを入れる必要がありますね。」
少し前に病院前にいた十傑集ときりこが「」の元にやってきていた。
「うぅん…まだかな…。」
その時、分娩室から泣き声が聞こえた。
「産まれたぁ!?」
「痛ッ!「」兄ちゃんもしかして生まれたの!」
急に立ち上がったせいでmeが豪快にソファーから転げ落ちる。
しばらくすると分娩室の扉が開きノートン先生が出てくる。
「先生!」
「ふぃ〜…3356グラム、産まれた途端大声で泣いたぜ。健康優良児そのものだぁなありゃ。
あぁ、股間に一物ついてたから男の子だ。阿部に掘られんように気ぃ付けな、ハァッハッハ!」
「そうですか…先生、ありがとうございます!ありがとうございます!」
「」がノートン先生に何度も頭を下げる。彼の目にはいつの間にか涙があふれていた。
同病院・新生児室前
「なんか赤ちゃんって柔らかくて美味しそうだよね。」
「沙耶、いくらなんでも冗談に聞こえぬぞ。この場ならなおさらだ。」
ガラス越しに「」の子供を見つめる沙耶と蔵女。あのあと、2番たん達が病院にやってきていた。
「で…名前は決めてあるんですよね?」
めどいさんが出産後の体をおしてめどめどと歩いてくる。
「あぁ…そういや陛下のジジイは?」
「わしならここにおるわい。」
「忘れちゃイヤン!スパイダーマン!」
「……フン。」
後ろから陛下とスパイダーマン、そしてムスカが歩いてくる。
「ムスカ…。」
「心配する必要は無い、こやつならワシが十分懲らしめたわい。
それより…名前、決めてあるんじゃろ?早くいわんかホレホレ。」
「うん。名前は…“としあき”がいいと思う。なんでこの名前にしたかはよく分からないけど…
この名前が一番しっくり来るんだ。」
「としあき…ですか。何だか…懐かしいような…感じがしますね。」
「何か俺の股間にもしっくり来るナー。」
「よく分からねぇがグレイトゥ!!って感じがするな。」
雪さんの言葉に皆が口々に反応する。そんな中、ムスカが「」にズカズカと近づく。
「なっ、なんだよ…!」
「受け取れ。」
ムスカが「」に何かペンダントのようなものを渡す。
「我が王家の一族に代々伝わる“飛行石”というものだ。きみの子供が生まれた記念にとっておけ。」
「代々伝わるものを…いいのか?」
「名前に関してはもう済んだことだ、今はただ新しい生命の誕生を祝おう。」
「ムスカ…。」
ついに最終回か……今日は特に長いな 「なんにせよ、全ては丸く収まったようじゃな。と言う事でお前達、新しい命の誕生を祝いなさーい。」
一同「イヤッハァァァァァァ━━━━━━━ !!!!!」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「…と言う事があったんですよ。」
あまりのスケールの大きさに私は言葉も出ない。この町はまだまだ不思議にあふれているようだ。
「雪さ――ん!!」
声のする方を見てみるととしあき君が手を振っていた。
「まぁとしあきさん、どうしたんですか?」
「今買い物の帰り。今日は親父、家にいるから久し振りに皆で団欒しようって母さんが。」
「そうですか…それは良かったですね。記者さん、としあき君が呼んでいるので私はこれで。」
「あ、雑誌の記者さん!どうもこんばんは!」
「やぁ、としあき君。元気で何よりだね。…君はこの町についてどう思う?」
「うんとね、よく…うまく言えないけどさ。町の人とか、この町とか…とにかく全部大好き!」
「そうか…それは良かった。その気持ち、大事にするんだよ。」
「うん!じゃーねー!!」
としあき君は手を振りながら雪さんと共にその場を後にした。
「さて、明日からこの件の取材で忙しくなるな…。」
私も早速この話をまとめるために帰路についた。既に日は落ち、空には一番星が出ていた。
虹裏町、ここは奇跡の町。(終)
(この話は数多く方々の取材に基づいた事実である事を付け加えておく)
オワタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
虹裏大勝利!無職の未来へレディゴーッ!!
二次裏で初めてレスするぜ!

いい話じゃねえかよ
ねないことムンクだけ台詞一言もneeeeeeeeeeeeeeee!!! 続虹裏探訪記まだ〜? よくやったよ・・・記者「」
おかげで寝れなかったじゃないか
総集編はsa10212.zip

おまけ
としあき誕生から三日後・にじうら病院病室
「母子共に経過は順調なのでもう少しで退院できそうです。」
「そうか…もう少しで家族一緒に暮らせるな。」

「(ガラッ)男の子ならキリコ、女の子ならフィオナだ!!」

「肩が赤いぞこいtuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuu!!!!」
記者「」GJ!!お疲れ様!最後まで楽しめたよ。 こんな時間に…
しかしGJ!
感動したぜ!
記者「」…あんたすげぇよ…
成長日記よりこっちのが…熱い!!
赤肩隊今までどこにいやがったあああああああああ!!!!! 糞下らねえ。 よくぞ纏めた・・見事だ 「としあき」が少し子供っぽいのは「花とし」より前だから?
まぁとりあえずGJ!
すごく心配なのですけど
明日からはふつうの探訪記ですよね?
〜「」のとしあきの産まれた日の日記〜

産まれてきてくれて…ありがとう…

〜「」のとしあきの産まれた日の日記・fin〜
>赤肩隊今までどこにいやがったあああああああああ!!!!
真のヒーローは遅れて現れるもんさ…
って赤肩の中身やっぱキリコなのか?
感動の大団円!記者「」お疲れ&GJ!
虹裏探訪記のファンとして良いもの読ませてくれてありがとうよ!
痔とかみんなカッコよすぎだ
GJ!
         ,,        )      )
         ゙ミ;;;;;,_           (
          ミ;;;;;;;;、;:..,,.,,,,,
          i;i;i;i; '',',;^′..ヽ
          ゙ゞy、、;:..、)  }
           .¨.、,_,,、_,,r_,ノ′
         /;:;":;.:;";i; '',',;;;_~;;;′.ヽ
        ゙{y、、;:...:,:.:.、;:..:,:.:. ._  、}
        ".¨ー=v ''‐ .:v、,,、_,r_,ノ′
       /;i;i; '',',;;;_~⌒¨;;;;;;;;ヾ.ミ゙´゙^′..ヽ 
       ゙{y、、;:...:,:.:.、;、;:.:,:.:. ._  .、)  、}
       ".¨ー=v ''‐ .:v、冫_._ .、,_,,、_,,r_,ノ′
      /i;i; '',',;;;_~υ⌒¨;;;;;;;;ヾ.ミ゙´゙^′.ソ.ヽ
      ゙{y、、;:..ゞ.:,:.:.、;:.ミ.:,:.:. ._υ゚o,,'.、)  、}
      ヾ,,..;::;;;::,;,::;):;:;:; .:v、冫_._ .、,_,,、_,,r_,ノ′
凄い・・・見事な大団円で感動した。
小生意気で幸薄い坊主の日記からここまで世界を広げてしまう「」の底無しの妄想力に感服です。
探訪記、これからも楽しみにしてます。
大作だな。
まだ全部読んでないけど
とりあえずGJ!


広告:::8インチワイド液晶搭載のポータブルDVDプレーヤーaxion AXN-3808R
画像ファイル名:1102611245878.jpg-(115143 B)サムネ表示
115143 B04/12/10(金)01:54:05 No.20153774
虹裏探訪記・第三十五回「としあきの産まれた日(6)」
陣痛室にはいった「」、そこにはベットに横たわるめどいさんの姿があった。
「…「」…さん。」
「」の姿を認めためどいさんが安心したように笑う。
「うぉ?よぅ〜やっと来たか「」。」
「ノートン先生、様子はどうなんです?」
「」がノートン先生にめどいさんの様子を聞く。
「今のとこ問題は無ぇ。まぁそろそろ分娩室入りだろうな。」
「そうですか…ありがとうございます。」
「まだ俺ぁ何もしてねぇよ。それよりお前さん、嫁さんが分娩室に入るまで付き添ってやんな。」
「…はい。」
「俺ぁちょっくらションベンしに行ってくらぁ。何かあったらぁナースコールでも押しとくんだな。」
そう言ってノートン先生は部屋から出て行き、陣痛室は二人きりになった。
「…「」さん。」
04/12/10(金)01:56:43 No.20153860
「お、遅れちゃってごめん。富山島から出た後色々あってさ…。」
「いちいち言い訳するのめどいです。」
「…そうだよな。やっぱ俺、大事なときにも遅れる駄目人間だよな…。」
「でも…ちゃんとこうして来てくれました。「」さんは駄目人間なんかじゃありません。
私の好きな人は、駄目人間なんかじゃないです。」
「」の言うことを否定するかのようにめどいが話す。
「めどいさん…。そうだ、これ。(ギュッ)」
「」がめどいの手に何かを握らせた。
「何ですか、これ?」
「安産祈願のお守り。ちっちゃいオッサンが富山島のお守りは効果あるから買っておいて損は無いって言ってたからさ。
丈夫な子供、産まれるとといいね。」
「…ありがとうです。丈夫な子供…きっと産んでみせます。」
「うん。」
04/12/10(金)01:58:08 No.20153898
「っかぁ〜っ、甘々だねぇ。」
「一時はどうなることかと思いましたが…雪は安心しました。」
「うん、ラブラブだよね2kちゃん。」
「…盗み聞きはあまり良くないと思う。」
「…お腹すいた。」
「」とめどいの会話をドア越しに盗み聞きするノートン先生、雪さん、me、2k、xp。
「先生、ドア越しに居るのは分かってます。」
「やっぱぁ…気づいてたか?」
「5人もいればよく分かります。」
部屋の扉からノートン先生を筆頭に盗み聞きしていた5人が出てくる。
「み、みんな…!?」
「すみません「」さん!…雪はちょっとノートン先生に誘われただけで…あの、決して二人きりの会話が気になったわけではなくですね!その…。」
04/12/10(金)01:58:50 No.20153918
乙、しかしなにもこんなギリギリの時間にやらんでも
光速で流されるぞw
04/12/10(金)02:01:02 No.20153983
「「」兄ちゃんラブラブじゃん。ヒューヒュー。」
「ちょっとmeったら…んもう!ごめんなさい「」さん。」
「ラブラブって何?食べもの?」
あたふたしている雪さんをよそに囃し立てるmeを2kが抑え、いまいち言葉の意味が分からないxpは
首を傾げている。
「…っ!?…先生。」
「んぉ?どうした?」
「破水…したみたいです。」
「とうとう来たか…よぅし、分娩室に行くぞぉ!準備だ!」
ノートン先生が準備をするために部屋を出る。
「めどいさん…頑張れよ!」
「「」さんとの子なら…産むのめどくないです。」
しばらくした後、めどいさんは分娩室へと運ばれていった。
04/12/10(金)02:03:41 No.20154062
「はぁ…大丈夫だよな。」
待合室のベンチに腰掛ける「」。
「大丈夫です、「」さんが居てくれるんですもの。」
「雪さん、何処行くの?」
「病院の前にいる方のお手伝いでもしてきます。」
「うん、俺はここに居る事しか出来ないけれど…雪さん、頑張って。」
「ハイ!」

虹裏町・沿道沿いの道
「ぬぅん!」
「ハァァァァッ!」
アナザーアギトのアサルトキックとカイザのゴルドスマッシュのダブルキックがモッコスにヒットする。
「ギャァァァァッ!!!!…コノ…ワタシガ…キエ…ル…エピソード…V…ガデタ…アカツキニハ…フタタビッ…!!」
04/12/10(金)02:04:56 No.20154094
ふたりのダブルキックがクリーンヒットしたモッコスが崩壊する。
「蔵女ちゃん!今!」
「うむ!」
沙耶の肉の触手で絡めとったモッコスに蔵女の爪が刺さりモッコスが赤い雪に変わる。
「痔悪化、狙え!」
「了解!」
ヒギョパムのマシンガンで足止めしたフローレンをバスターの超高インパルス狙撃ライフルが貫く。
「もう一押し!」
「いっちゃいますよぉ〜っ!」
更にハッピートリガーとラッキースターの一斉射撃がフローレンに致命傷を与え、フローレンが倒れた。
「痔悪化、機体の方はどうだ?」
「種の最終回くらいヒドイっすよ。そういうルッピョロさんはどうなんすか?」
「マシンガンの持ち手が奴に持っていかれなかったのは幸運だったな。」
04/12/10(金)02:06:18 No.20154120
「どうやら、全部片付いたみたいだね。」
「「」…全く手間のかかる奴だ。」
全員、激戦を終え満身創痍の状態だ。だが、倒れていたはずのフローレンが起き上がりバスターに狙いをつける。
「しまっ…!」
バスターが回避行動に入るが間に合わない。バスターがやられそうになった丁度その時、
フローレンが何かの力によって吹っ飛んだ。
「皆さん!」
「2番さん…、それにアダムの旦那!」
「ま、ギリギリセーフって所だね。」
バスターの足元にはアダムの車が停まっており、助手席には2番たんの姿が見える。
「これで最後みたいですね。皆さん、病院へ行きましょう!」
04/12/10(金)02:08:22 No.20154168
虹裏町・繁華街
「全員の確保を確認…何人やられた!?」
「1/4程やられました、思ったよりやる。」
きりこ率いるハローワーク隊が操られていたNEET達を全員確保する。
「職業訓練校にブチ込め!NEET共の引き篭もりを1秒たりとも許すな!
 …私は病院へ向かう。事後処理は頼むぞ。」
「ハッ!」
職員達に任せ、きりこは病院へと足を運ぶ。

虹裏町・にじうら病院前
「ニコラエフのケツも思ったほど歯ごたえが無いな。」
ニコラエフの体を阿部の十節根が貫く。
「これで…トドメですね!」
最後の一体になったニコラエフを子龍の槍が真っ二つにする。
04/12/10(金)02:10:22 No.20154214
「危いちゃん大丈夫わはー?」
「私には問題ありません。まさか自転車の特殊超硬タイヤがニコラエフにパンクさせられるとは…
コンビニに対する認識を改める必要がありますね。」
「しかし…雪さんよく気付きましたね、ニコラエフが空間跳躍を用いて増援を送っていたなんて。」
「女の勘という奴ですよ、愛美さん。」
隠れて様子を伺っていたニコラエフが飛びかかってくるが雪さんにあっさり撃ち抜かれる。
「今ので最後みたいですね…病院へ戻りましょうか!」

虹裏町・裏山
「ムスカよ…もうやめんか?」
「まだだ…まだ!」
ヘイカリオンのネナサー・インパクトで半数以上のサブレが瞬時に消滅した挙句、残ったサブレも
レオパルドンとヘイカリオンの手によってじわじわと数を減らされていた。
04/12/10(金)02:13:52 No.20154277
「何故だ…陛下!貴方も事件のことに関しては薄々勘付いてるはずだ!
 我々はあの名前を使って過去の忌まわしい記憶を呼び覚ます事は断じて…。」
「ムスカよ、確かにお主の言う事も一理ある。しかしのぅ、お主は過去に囚われ過ぎてはおらんか?
産まれてくる子供には過去も何も無い、あるのはこれからの未来だけじゃ。
お主のつまらんしがらみに囚われて皆が苦しめられる方がよっぽど忌まわしいわい。」
「くっ、くそぉぉぉぉぉぉ!!!!」
最後の力を振り絞り全てのサブレがヘイカリオンに突貫する。
「無駄じゃ。…ヘイカードソード、眠りの太刀!」
突貫空しくムスカのサブレを残して全て切り捨てられた。
「ならばコンビニのシステムを…何、どうしたサブレ!動け、動かんかぁ!…貴様、何をしたぁ!」
「今頃コンビニに潜入したねないことムンクがシステムを停止させておる頃だろう。お主の負けじゃ。」
「…もはや私は限界だ。これで!」
ムスカが拳銃を取り出し胸に当てる。が、瞬時に陛下の衝撃波によって拳銃だけ吹き飛ばされた。
04/12/10(金)02:14:28 No.20154296
「つまらん事で死ぬもんではない。「」の子供が、そしてこの町がこれからどうなっていくのか、
我々で見守ってやろうじゃないか。」
「クッ、ハッ、ハハハハハハハ!負け!私の負けだよ陛下殿!ならば…私も見守ってみようじゃないか、
この町のこれからを、「」の子のこれからを!」
「ホッホッホ、その意気じゃよ。さて…すっかり日が暮れたわい、我々も病院へと行くかね。」

にじうら病院・分娩室前
「…まだか。まだ産まれないのか?」
落ち着かなくそわそわしている様子の「」。OS3姉妹は疲れたのか3人とも「」に寄りかかって寝ていた。
「ここは男らしくビシッと待ってるべきだな。それとも…俺とハッテンするかい?」
「お断りです。」
「「」さんの子供…無職の血を引いているのであればチェックを入れる必要がありますね。」
少し前に病院前にいた十傑集ときりこが「」の元にやってきていた。
04/12/10(金)02:15:05 No.20154308
「うぅん…まだかな…。」
その時、分娩室から泣き声が聞こえた。
「産まれたぁ!?」
「痛ッ!「」兄ちゃんもしかして生まれたの!」
急に立ち上がったせいでmeが豪快にソファーから転げ落ちる。
しばらくすると分娩室の扉が開きノートン先生が出てくる。
「先生!」
「ふぃ〜…3356グラム、産まれた途端大声で泣いたぜ。健康優良児そのものだぁなありゃ。
あぁ、股間に一物ついてたから男の子だ。阿部に掘られんように気ぃ付けな、ハァッハッハ!」
「そうですか…先生、ありがとうございます!ありがとうございます!」
「」がノートン先生に何度も頭を下げる。彼の目にはいつの間にか涙があふれていた。
04/12/10(金)02:16:11 No.20154342
同病院・新生児室前
「なんか赤ちゃんって柔らかくて美味しそうだよね。」
「沙耶、いくらなんでも冗談に聞こえぬぞ。この場ならなおさらだ。」
ガラス越しに「」の子供を見つめる沙耶と蔵女。あのあと、2番たん達が病院にやってきていた。
「で…名前は決めてあるんですよね?」
めどいさんが出産後の体をおしてめどめどと歩いてくる。
「あぁ…そういや陛下のジジイは?」
「わしならここにおるわい。」
「忘れちゃイヤン!スパイダーマン!」
「……フン。」
後ろから陛下とスパイダーマン、そしてムスカが歩いてくる。
「ムスカ…。」
「心配する必要は無い、こやつならワシが十分懲らしめたわい。
それより…名前、決めてあるんじゃろ?早くいわんかホレホレ。」
04/12/10(金)02:18:29 No.20154378
「うん。名前は…“としあき”がいいと思う。なんでこの名前にしたかはよく分からないけど…
この名前が一番しっくり来るんだ。」
「としあき…ですか。何だか…懐かしいような…感じがしますね。」
「何か俺の股間にもしっくり来るナー。」
「よく分からねぇがグレイトゥ!!って感じがするな。」
雪さんの言葉に皆が口々に反応する。そんな中、ムスカが「」にズカズカと近づく。
「なっ、なんだよ…!」
「受け取れ。」
ムスカが「」に何かペンダントのようなものを渡す。
「我が王家の一族に代々伝わる“飛行石”というものだ。きみの子供が生まれた記念にとっておけ。」
「代々伝わるものを…いいのか?」
「名前に関してはもう済んだことだ、今はただ新しい生命の誕生を祝おう。」
「ムスカ…。」
04/12/10(金)02:19:34 No.20154394
ついに最終回か……今日は特に長いな
04/12/10(金)02:21:33 No.20154429
「なんにせよ、全ては丸く収まったようじゃな。と言う事でお前達、新しい命の誕生を祝いなさーい。」
一同「イヤッハァァァァァァ━━━━━━━ !!!!!」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「…と言う事があったんですよ。」
あまりのスケールの大きさに私は言葉も出ない。この町はまだまだ不思議にあふれているようだ。
「雪さ――ん!!」
声のする方を見てみるととしあき君が手を振っていた。
「まぁとしあきさん、どうしたんですか?」
「今買い物の帰り。今日は親父、家にいるから久し振りに皆で団欒しようって母さんが。」
「そうですか…それは良かったですね。記者さん、としあき君が呼んでいるので私はこれで。」
「あ、雑誌の記者さん!どうもこんばんは!」
04/12/10(金)02:24:01 No.20154484
「やぁ、としあき君。元気で何よりだね。…君はこの町についてどう思う?」
「うんとね、よく…うまく言えないけどさ。町の人とか、この町とか…とにかく全部大好き!」
「そうか…それは良かった。その気持ち、大事にするんだよ。」
「うん!じゃーねー!!」
としあき君は手を振りながら雪さんと共にその場を後にした。
「さて、明日からこの件の取材で忙しくなるな…。」
私も早速この話をまとめるために帰路についた。既に日は落ち、空には一番星が出ていた。
虹裏町、ここは奇跡の町。(終)
(この話は数多く方々の取材に基づいた事実である事を付け加えておく)
04/12/10(金)02:26:28 No.20154546
オワタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
虹裏大勝利!無職の未来へレディゴーッ!!
04/12/10(金)02:26:34 No.20154548
二次裏で初めてレスするぜ!

いい話じゃねえかよ
04/12/10(金)02:26:56 No.20154561
ねないことムンクだけ台詞一言もneeeeeeeeeeeeeeee!!!
04/12/10(金)02:27:02 No.20154562
続虹裏探訪記まだ〜?
04/12/10(金)02:27:42 No.20154587
よくやったよ・・・記者「」
おかげで寝れなかったじゃないか
04/12/10(金)02:27:57 No.20154596
総集編はsa10212.zip

おまけ
としあき誕生から三日後・にじうら病院病室
「母子共に経過は順調なのでもう少しで退院できそうです。」
「そうか…もう少しで家族一緒に暮らせるな。」

「(ガラッ)男の子ならキリコ、女の子ならフィオナだ!!」

「肩が赤いぞこいtuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuu!!!!」
04/12/10(金)02:30:29 No.20154640
記者「」GJ!!お疲れ様!最後まで楽しめたよ。
04/12/10(金)02:30:33 No.20154642
こんな時間に…
しかしGJ!
感動したぜ!
04/12/10(金)02:30:49 No.20154648
記者「」…あんたすげぇよ…
成長日記よりこっちのが…熱い!!
04/12/10(金)02:34:15 No.20154726
赤肩隊今までどこにいやがったあああああああああ!!!!!
04/12/10(金)02:35:16 No.20154745
糞下らねえ。
04/12/10(金)02:36:47 No.20154774
よくぞ纏めた・・見事だ
04/12/10(金)02:38:09 No.20154796
「としあき」が少し子供っぽいのは「花とし」より前だから?
まぁとりあえずGJ!
04/12/10(金)02:38:16 No.20154798
すごく心配なのですけど
明日からはふつうの探訪記ですよね?
04/12/10(金)02:39:03 No.20154810
〜「」のとしあきの産まれた日の日記〜

産まれてきてくれて…ありがとう…

〜「」のとしあきの産まれた日の日記・fin〜
04/12/10(金)02:40:26 No.20154836
>赤肩隊今までどこにいやがったあああああああああ!!!!
真のヒーローは遅れて現れるもんさ…
って赤肩の中身やっぱキリコなのか?
04/12/10(金)02:41:20 No.20154850
感動の大団円!記者「」お疲れ&GJ!
虹裏探訪記のファンとして良いもの読ませてくれてありがとうよ!
04/12/10(金)02:51:04 No.20155076
痔とかみんなカッコよすぎだ
GJ!
04/12/10(金)02:58:00 No.20155233
凄い・・・見事な大団円で感動した。
小生意気で幸薄い坊主の日記からここまで世界を広げてしまう「」の底無しの妄想力に感服です。
探訪記、これからも楽しみにしてます。
04/12/10(金)03:07:56 No.20155441
大作だな。
まだ全部読んでないけど
とりあえずGJ!


【記事削除】[画像だけ消す]
削除キー
- GazouBBS + futaba-
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送