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しもんきん05/02/06(日)00:38:07 No.23156637
私はめどい。「」の同居人だった。そして今は… 家を飛び出した私は走っていた。確かにここは先ほどまで私が「」を捜し歩き回った町だ。 春の日は既に西の空に沈もうとしていた。 私は確かに、自分が先ほど日向ぼこをしていたはずの公園のベンチまで来ていた。 今はその上にぬこの子一匹おらず。ベンチは静かにその場に佇んでいた。
「母さん、どうしたの。そんな息を切らせて」 息子のとしあきが私に声をかけた。ランドセルを背負ったままだ。
「…としあき、今帰り?」 「うん。ちょっとそこでわはーさん達と遊んでた」
「…ここのベンチにぬこ、いなかった?」
「うん、さっきまで居たよ。みんなミケとかクロとかシロとか呼んで可愛がっているけどね。野良猫かなぁ」
「…そう。なら大事にしてあげてね」
「はい。けど触ったら手を洗わないとね」 「…ふふ、そうね」 |